科捜研の女

その日は京都嵯峨野でのロケでした。

気温35℃。
無風。

機動隊長の衣装は時代劇に負けず劣らずヘビーなものでした。
防弾チョッキ、ヘルメット、腕のプロテクター、手袋、白いスカーフ、そして手には白い杖。
いや実はこれ隊長用の指揮棒みたいですが…。

場面は、部下の東隊員が何者かに大切な証拠を奪われてしまうシーンです。
監督の説明を聞いているだけで汗が滴り落ちていきます。

そしてテスト。
主役の沢口靖子ちゃんと走り込んで東を発見します。
走って、駆け寄って、話を聞き、立ち上がる。
これを何度も何度も繰り返して本番。

OKが出た瞬間、気が遠くなっていくのがわかりました。
幸いすぐに回復しましたが…

教訓!
京都の冬同様、京都の夏を舐めたらあきまへんでぇ~!